今回もリキシャ・アーティストで行きましょう。絶滅の危機にあるリキシャ・アート界を担うトップアーティストの一人、アーメドさんです。この人の絵は、リキシャアートの中でもちょっと異質な光を放っています。前回ご紹介したシャムスーさんの絵は、細かいことは気にしない素朴で大胆なタッチがその魅力でありますが、アーメドさんの絵はちょっぴりシュールレアリズムのテイストがあります。独自の世界観があるんですよね。彼の代表的なキャラクターとして、リキシャを引く猿ってのがあります。
この絵は、本業のリキシャペインティングとは別に、自分の世界観を表現したファンタジックなイラストです。リキシャ・ペインティングの仕事がだんだん減っていく中で、リキシャ・アーティストたちを支援する仏独の大使館や芸術団体の人々が、彼らにモダンアートとしての作品製作を勧めているようです。無論、こちらは「余技」であり、まだアートとしての完成度は低いと思うわけですが、こうした作品の製作は、確実に彼らの「本業」の作品に深みを加えています。
さて、このアーメドさん、1994年に福岡アジア美術館で開催されたリキシャアート展に参加するため訪日しています。日本でリキシャアートの存在が知られるようになったのには、彼の貢献が大きかったといえるでしょう。彼が手にしている福岡アジア美術館発行の図版集、もはや入手困難となっておりますが、リキシャアートの価値を広く知っていただくため、再版を心から祈っております。あじびさん、おねがい!!ちなみに、あじびさんでは今もアーメド氏のデザインによるシールを売ってます。
技術面では、彼の最大の強みは緻密なデッサン力であると思います。特に似顔絵を得意としており、洋の東西を問わず、人の表情を見事に描写します。結婚や記念日のお祝いにリキシャアート風似顔絵を彼に描いてもらっているひとも多いのだとか。ボクも一枚お願いすることにしています。完成したらサイト上でご紹介します。
今回残念ながら最近の作品をご紹介することは出来ないのですが、彼の20年前の作品を見せてもらいました。結婚祝いのイラストのようです。縁起物ですね。みなさんも贈り物にいかがですか?
前回のシャムスー氏のときにも書きましたが、リキシャアートに関心をもたれた方、是非彼らに製作を依頼してみてください。デザインのアイディアや写真を持っていけば、イメージどおりのアートを作ってくれます。ちゃぱなんまでご連絡いただければ仲介いたしますよ(くどいようですが、仲介料は頂きません)。
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