文化人や芸術家などとして活躍しているベンガル人を紹介します。第一回は、リキシャペインター、シャムスーさんです。
当サイトでも何度かご紹介していますが、バングラデシュ庶民の足であるベビータクシーやサイクル・リキシャのボディーに施された色鮮やかなペイント・・・、いわゆる「リキシャアート」が注目されています。バングラデシュの伝統文化や庶民の夢を活写した素朴なペインティングは、ポップアートとしての価値を見出されつつあります。
近年、政府の大気汚染対策のため、2サイクルガソリンエンジン搭載のベビータクシーが姿を消し、「エコカラー」の緑一色のCNG車ばかりとなり、サイクル・リキシャも交通渋滞の原因となるとの理由で大通りから排除され、台数が制限されつつあります。そんな状況の中で、このリキシャ・アートを生業としている人達の生活は次第に圧迫されてきています。リキシャアーティストの数も近年減少傾向にあり、多くがリキシャアートのみでは生活できず、リキシャドライバーと兼業をしたり、アーティストの道を断念したりしています。
そうした中、特にアメリカやデンマーク、フランスといった欧米諸国の人々を中心に、ポップアートとしてのリキシャアートの価値が見出され、当地駐在の外国人がおみやげとして買って帰るのみならず、中にはリキシャ・アートやリキシャそのものを沢山買い込んで本国で展覧会をする人々もいるとか。当地にあるドイツやフランスの大使館は、リキシャ・アート展を開催し、リキシャアーティストたちの技術と芸術性の高さ、そしてリキシャ・アートの保存の重要性を訴えています。
さて、オールドダッカのリキシャペイント職人であったシャムスー氏は、現在も第一線のリキシャ・アーティストとして活躍する人物で、現在はミルプールのカラパニ地区というところで2畳くらいの小さなアトリエを構えて制作活動をおこなっています。彼の作品は、やわらかくコミカルな描線と明るい色彩が特徴で、モチーフとして農村文化や伝説、擬人化した動物の絵などを好んで描いています。
この絵は、農村の大樹の下で歌う吟遊詩人「バウル」であります。後ろではお祭りをやっていますね。そして、牛車には幸せそうなムスリム夫妻が乗っています。
そしてこの絵は私のお気に入り。バングラデシュ人の夢、アメリカ行きのヴィザとチケットが無料で手に入ったらどうなるか、という風刺絵であります。シャムスー氏は、同じテーマで日本バージョンも描こうかな、といってました。
さてさて、ご紹介したシャムスー氏の作品たち、どうでしたか?ボクは3作品を購入いたしました。一つ相場は1000タカってとこでしょうか。彼のアトリエまで足を運べば少し安くなりますが、ボクも彼の家にたどり着くのに散々迷ってしまいました。この記事を読んで、彼の作品に関心をもたれた方、私までご連絡ください。彼の連絡先をお教えします(もちろん仲介料はとりません(笑))。ご自分やご家族の写真など持っていくと、それを元に希望通りの絵を描いてくれますよ。
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