「ものもらい犬」の伝説

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 過去の写真を漁っていたら、インドに住んでいたときの面白い写真が出てきたのでご紹介します。一見汚い野良犬が座っているだけなのですが、この犬は、当時(1993年)インド西ベンガル州ボルプール駅に住み着いていた名物犬でした。

 なにが珍しいのか、といえば、物乞いをするのです。ホームのベンチに座っている客の前に「おすわり」をし、「お手」をするのです。

 え、そんなに珍しくない?いえいえ、かれこれ10年前に出会ったこの犬が印象深いのには別の理由があるのです。

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 インドの駅というのは、どこに行っても、住み着いている乞食が多数居ます。このボルプールなどは外国人留学生が多いとはいえ所詮田舎の駅ですから、そうそうもらいがいいわけでもありません。

 一方、この「ものもらい犬」の稼ぎはすごい。毎日コルカタ行きの汽車がでる早朝からベンチに座る人を見つけてはその前に鎮座し、食べ物をねだるのです。写真を見てください。この切なげな瞳・・・。この姿に打たれ駅構内のビスケット屋でビスケットやパンを買い与える人が後を絶ちません。

 しかし、よーく見てみると、この犬の「守備範囲」は決まってこのビスケット屋の前だけなのです。この「ものもらい犬」に食べ物を買い与える人は、100%間違いなくそのビスケット屋でパンかビスケットを買うのです。

 そう、お分かりですね。この犬は、プロの「客引き」なのです。おそらくはビスケット屋にしっかり仕込まれたのでしょう。いやいや、インド人ってすごいわ、と当時感心したものです。

 ただ、そう分かっていても、やっぱりこの犬にはビスケットをあげてしまうのです。ボクや他の留学生仲間達も、この犬がとても好きでした。

 ボルプールを離れて数年後その駅を訪れてみると、もう「ものもらい犬」は居ませんでした。毎日たくさんビスケット食ってたから、糖尿病になっちゃったかな・・・。

 この写真を見るまでは忘れていたのですが、この「ものもらい犬」の伝説は、ボクが語り継いでいこうと思います。

Posted by chapananat 2004年10月05日 06:08| コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!!

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