ムリ。日本で言えばポン菓子。米を圧力釜で炒って爆ぜさせたものですね。
子供のころ、「ポンポン菓子」のおじさんが近所の公園にやってきて、砂糖と米を持っていくと、大砲みたいな圧力釜で「ドカーン」と音をたてて山ほどポン菓子を作ってくれました。
砂糖と一緒に炒るわけですから、当然日本のポン菓子は甘いわけですが、バングラデシュの「ムリ」はマサラ味。ピーナッツや青唐辛子、たまねぎ、マッシュポテトなどと混ぜて、マスタードオイルをまぶして食べます。
公園や観光名所などの人が集まるところには、必ずといっていいほど、このムリを売る人がいます。カップにムリを入れ、客の好みに合わせて具を入れ、「シャカシャカシャカ」とシェイクします。ちなみにボクは通常「アルー・ベシ(ジャガイモ多目)」。
ムリというのは、スナックとしてのみならず、農村では主食としても食されます。特に朝方は、ご飯ものはもたれるから、ということでルーティ(=チャパティ)とかこのムリとかをバジ(野菜のマサラ炒め)と一緒に食べます。ベンガル料理に慣れなかった時期にはこれに随分助けられたものです。
このムリ、板橋のルチで前菜として出してくれます。「ジャル(唐辛子入り)ムリ」といえばOK。辛いやつがだめなら「ジャル・チャラ(唐辛子抜き)」といいましょう。
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