| カルカッタ染色体 | |
![]() | アミタヴ ゴーシュ Amitav Ghosh 伊藤 真 DHC 2003-06 売り上げランキング : 405997 おすすめ平均 ![]() SFではありません、でも傑作。 少なくとも私は、気持ち悪くなりました ニューヨーク、カルカッタ、マラリアの裏側Amazonで詳しく見る by G-Tools |
他人の創作を読んで人生の貴重な時間を浪費するのはいやだ、という信条で、あんまり小説というものを読まないちゃぱなんですが、SFはその限りではありません。
ディックとかハインラインとかアシモフとか、メジャーなSFは大概読んでいるんですが、今回ご紹介するのは、多分日本語で翻訳されているものの中ではきわめてレアな存在、インド人作家のSF小説です。
その名も「カルカッタ染色体-The Calcutta Chromosome-」。
作者の名前は、アミタヴ・ゴーシュ。
まごうことなきベンガル人ヒンドゥーです。
内容は、かなりごちゃごちゃしてるんですが、マラリアとの戦いの医学史、その裏に見え隠れする謎の人々、そして、マラリア研究の歴史の裏に隠された「カルカッタ染色体(仮名)」・・・。
その基本プロットに、時空を超えた3つの流れと合流、そしてカルカッタの聖俗ごった煮の雰囲気と様々なものを盛り込んだ、いかにもインド人らしい作品です。
一言で言ってしまうと、『インド人の書いた「パラサイト・イヴ」』って感じですね。
あれよりも若干話の飛躍が激しいかな。
でも、活字嫌いのちゃぱなんが一日で読破したくらいですから、それなりに引き込まれるストーリーではあります。
これから読む方にアドバイスするとすれば、あまりディテールにひっかからずに、読み進んだ方がいいですね。多分前半は、読み進める意欲を維持するのに苦労すると思いますので。
ちなみに、この作品は、SF界の偉大な賞であるハインライン賞を受賞しています。
AMAZONのレビューにも出ているとおり、ストーリーテリングは若干弱いのですが、それでもこの賞を受賞したのは、思いもかけない(というか強引にすら見える)プロットと独特の世界描写だと思います。
読んだあとは、ひょっとすると、いっぺんくらいマラリアに罹ってみようかな、と思うかも(・・・思わんか)。
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