「ダッカで一番おいしいベンガル料理の店はどこ?」という質問にこの店の名を挙げる人が少なからずいます。ダッカ市内グルシャン2のワンダーランド裏手にある高級料理店「ヘリテージ」です。「ベンガル創作料理」を標榜しており、伝統的なベンガル料理にフレンチ風のアレンジを加えるなどのオリジナリティを出しています。店構えの立派さでいえば、ダッカ随一といってもいいでしょう。
さあ、肝心の料理のほうはどうでしょうか?
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まずは前菜から参りましょう。これは野菜のパコラ(かき揚げ)に赤いトマトソースとパパド(ダール豆で作った薄いせんべい)を添えたもので、Heritage special appetizerと名づけられています。ベソン粉の衣をつけて揚げたパコラはクリスピーでうまいですが、個人的には、ソースは通常つけないので、いらんなあ、と思いました。でも、彩を意識した料理をすることはよいことだと思います。
次は緑色のチキンティッカ(骨無し一口タンドリーチキン)。タンドール窯で焼く前に、ほうれん草入りヨーグルトソースにマリネしてあるので鮮やかな緑色になっています。これは、レッドチリ入りの赤いタンドリーチキンがダメな人でもOKなまろやかな味付けになっています。緑のティッカ、初めて見ました。わりとお勧めです。
お次は「モエナモティ・マッシュルーム」。見ての通りのマッシュルームのソテーです。もっともベンガル人がキノコを食べるようになったのは最近になってからで、マッシュルームの価格も安くないことから家庭の食卓に並ぶことは少ないのですが、日本人のボクとしては、脂っこいカレーばかり食べていると、こういうものが食べたくなります。お味は・・・、ま、普通のマッシュルームです。
次は「ボッタ(bharta)」(魚やエビ、野菜などをすり身またはみじん切りにして団子状にしたもの)と野菜の和え物の盛り合わせ。アルー(じゃがいも)・ボッタは、インドでいうアルー・シッドで、ダールのお供によいボクの大好物です。ナスのボッタは旬のナスを使うととてもおいしいです。
さあ、メインディッシュです。こちらはベンガル名物エビ・マライカレーです。ココナッツクリームの入った甘めのまろやかなカレーです。正直今日のラインナップでは一つだけ甘口で味が浮いているのですが、うまいですよ。
こちらはミックス野菜カレーです。とりたてて特徴はありませんが、ベンガル料理というのは、肉料理ばかり食べるととてつもなく栄養のバランスが悪いので、野菜カレーはかならず取るようにしましょうね。味付けは基本的にクミンとパンチホロンとコリアンダーです。
最後はやはり国魚「イリシュ・マーチ」でしょう。マスタードソースで煮込んだ「ソルセ・イリシュ」です。いわしのような味わいのさかなで、マスタードソースがよく合います。難点はものすごく小骨が多い。ベンガル人でも敬遠する人がいるくらいなのですが、ボクはとても好きです。ベンガル人は外国人にこの魚の料理をよく出すわけですが、初めて食べる人にはちょっと敷居が高いかも知れません。この店での味付けはちょっと辛め。大人向けの味です。
このお店、たまにご馳走を食べに行く店としてはよいお店だと思います。お値段もそれなりに立派ですからね。



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