昼過ぎにやけにうるさい笛の音がすると思えば、先日やってきた蛇使いが、今度は猿回しのおっさんを連れてやってきました。動物使いの業界も最近は儲からないから、ずいぶん人が減ったそうで、きっと、「久しぶりに上客を見つけたから、お前も稼がせてもらえ」とかなんとかいって連れてきたのでしょう。さすがに蛇使いをもう一回見る気にはならないので、蛇使いにはお引取り願い、猿回しの芸を早速見せていただきました。
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「1時間の演技で200タカ」というので、とりあえずやらせてみました。第1に、棒を持って2本足でぐるぐる走り回る演技。棒の持ち方で「チョキダール(門番)」、「荷物運び」、棒を持たずに後ろで手を組んで、「手錠をかけられた犯人」とか、色々バリエーションがありますが、いずれも、基本動作はおっさんの周りをぐるぐる回ること。バリエーションもこの辺が限界でしょう。
他にも、いろんなポーズをとってくれますが、顔は笑っていません。それどころか、時折歯をむき出しにして怒っているようにも見えます。うちの子供たちや使用人たちは無邪気に喜んでいましたが、ボクは、猿も大変だなーと妙なシンパシーを感じていました。
今度はぶら下がりと逆立ちです。立派なものですが、猿はさらにイライラして来ています。芸よりそっちの方が心配になったりします。
今度は輪くぐり。こういう芸らしい芸もやるのです。
ところで、2匹いるうちの1匹が、おっさんの横に張り付いたまま何もしないので、どうしたのか聞いたら、これは妊娠中の雌猿なので、お休みしているのだとか。猿にも色々ありますね。
猿には気の毒な話ですが、こういう地域芸能が姿を消しつつあるのはちょっと寂しいことではあります。いまどき物騒なので、家の前を猿回しが通ったところで、家に迎え入れるところはそうそうないでしょう。うちは、おそらく相場よりもかなり高い金を支払ったと思うのですが、それで消え行く猿芸能の寿命がちょっとでも延びればいいなと思ったりします。



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